2015/11/16 (Mon) 赤トラと赤猫少女ネランジューラは養父と養女の関係

赤猫少女ネランジューラはトラ君をいたく気に入っている。　


赤トラは心優しく争いごとはしないし、見た目は強そうでもない。


しかし運動神経がすこぶるよく猫格闘技界の大家とも言える。


赤トラはみんなの昼寝中にアクロポリス東城壁へ行っていた。


赤トラはオトナだけど母猫ダナエの会いに行ったのだった。
　
　　
　
灰サビ猫ダナエは5年位前にアクロポリス東城壁下のほうに暮らすようになった。ここに来ることは滅多になくなった。おそらくそちらのもコドモがいて、そちらで暮らしているのかもしれない。
ダナエはここにムスメのサビ猫カネリと赤猫トラ君に会いに来るのである。
ときどきは様子を見に戻ってくるのだが、いつの間にか、猫たちの顔ぶれも変わったので、
長居はしない。甥のユーリなどは叔母であるダナエを敵と認定し、立ち向かってくる。
それが悲しくて　赤トラは自分から母猫に会いに行くのだった。　

ネランジューラは猫少女であるが、まったく少年のようにたくましい。
母猫は三毛猫リトーである。リトーはムスメのネランジューラとハルーラをぺろぺろして、
リトーは母親らしくするが、リトーだってもお母さんが欲しいので、
白猫シロコとサビ猫カネリのそばにいるのが好きなのだ。
ネランジューラは赤トラがとても大好きで、一方的についてまわるので、
迷惑がられることもあるが、トラの頭をぺろぺろする唯一の猫ネランジューラを
かわいがるようになった。